ALSってどんな病気?

多くの方々に知っておきたいALS「筋委縮性側索硬化症」

年齢を重ねると様々な病気、症状のリスクが高くなります。
免疫力の低下などによって風邪なども引きやすくなりますし、軽い症状でも放っておくと大病になってしまう可能性があるので、銚子が悪いと感じたら病院で診察してもらうことが一番大切です。

ALSという言葉を聞いたことがあるという方も多いかと思いますが、筋委縮性側索硬化症という病気で、国内に約9200人もの患者さんがいらっしゃいます。
この病気の主な症状としては、運動神経細胞が侵され体の筋肉が萎縮していく進行性の病気です。
これだけ医療が発達した世の中であっても、この病気は原因も不明、そして根治治療はありません。

しかし、研究によって症状の進行を抑える治療、またリハビリ、その方の症状に合わせて対症療法ができるようになってきています。
そのため、早期発見し早期に治療を開始する事がのぞまれます。

神経が侵されることで筋肉などに障害が出る病気

体を動かすとき、私たちは無意識に動かしていますが、脳や脊髄から運動神経細胞「運動ニューロン」という細胞が筋肉に命令をだし、身体を動かすことができます。
しかしALSになるとこの運動神経細胞が侵されてしまい、手、足など最終的には前身の筋肉に障害が進み、運動障害、筋委縮などの症状が出てくる進行性の病気です。

がんなどの病気では、一般的に年齢が高くなると進行速度が遅くなりますが、ALSの場合、比較的進行が早いという特徴があります。
この病気については遺伝子異常や分子異常などが関与しているとされていますが、詳しいことはわかっていません。

症状の進行を抑制する事、また生活の質を向上させるという事が治療の大きな目的となります。

QOLの向上とはどういうことか

現代の医療では根治治療が出来ない病気であり、ALSの治療目標はQOL、生活の質の向上です。
筋肉の動きなどが次第に狭められていくため、日常生活をより健康なときに近い状態に持っていく、維持するということが治療の目的となる、という事です。

この治療の専門医は神経内科医で、まずは同じような症状を起こす病気と区別する事が求められます。
初期症状としては文字がかきにくくなった、箸がもちにくい、何もないところで躓きやすくなった、会話の中でろれつが回っていないなどの症状があります。
こうした症状は他の病気にもみられるので、ALSだという確実な診断が求められるのです。

医師はALSかどうかを見極め、ALSと診断された場合、治療薬の投与などを行い症状の進行を食い止め、日常生活をどう維持し質を向上させていくか、という事を主軸に治療を進めるのです。

出てきた症状に対症する

ALSは進行するに従い、さまざまな症状が出てきますが、いずれも日常生活に関与する症状のため、出てきた症状に対して治療する対症療法がおこなわれます。
障害は運動神経に現れますが、初期段階で痛みやしびれなどを感じる方もいます。
この場合、鎮痛剤などを利用するのですが、脱力症状が起る可能性もあるため、専門医が慎重に症状を確認し、使用するかどうか判断します。

筋肉が萎縮していくため、拘縮予防のためにリハビリも同時進行で行われます。
これも人によって出方や進行速度が違うので、その方の症状に応じてプログラムを組み行います。
これに合わせて体が徐々に動かなくなるという不安から精神的に不安定となる方も多いため、不眠や心の不安定に対しては睡眠薬や精神安定剤などを上手に利用し、副作用などに留意しながら治療を勧めます。

ALSも末期近くなってくると呼吸筋にも影響が出てきて、呼吸困難症状が出てきます。
この時には酸素を投与したり、NPPV「非侵襲的陽圧換気」という機器を利用し呼吸を補助する治療を行い、これでも改善しないという事なら、気管切開を行う事になります。

家族のサポートも重要

初期から少しずつ症状が進行すると、比較的早い段階で物を飲み込みにくい、むせるという症状が出てくるため、食事にもとろみのある飲み込みやすいものを用意するなど家族のサポートが欠かせません。
食事が食べられなくなった場合、PEG「胃ろう」や経鼻胃管、さらに経管栄養を点滴する等も必要になってきます。

食事、また普段の行動のサポートなど、ご家族のサポートが欠かせない病気ですが、何より、「徐々に体の動きが狭まり動けなくなっていく恐怖」これに対する精神的な不安をご家族で堂サポートしていくか、という事も大切です。
心理面でのサポートについては、ご家族また心理療法等を利用する等、医師に相談しつつ、福祉面でのサポートなども受けながら支えていくことが必要でしょう。