ノロウィルスの症状とは?

年々多くなっていませんか?ノロウィルスの驚異

冬になると必ずと言っていいほどニュースでも雑誌でも取り上げられるノロウィルスですが、年々、集団感染などを聞くことが多くなっているように感じます。
日本は高齢化社会で、介護施設などが多くなっているという現状があり、ノロウィルスなどに抵抗する力の弱い高齢な方々が集団感染してしまうという事も、これから先多くなっていくと考えられます。

また働くお母さんたちが多くなり、保育園なども増設が急がれていますが、こうした場所でもノロウィルスに対してしっかりと対応しなければならないでしょう。
外食店などでも集団感染が起りますし、学校給食でもノロウィルスの感染は気を配らなくてはなりませんが、まず、私たち一人一人がノロウィルスについての情報、知識をしっかりもって対応していくことがのぞまれます。

ノロウィルスによる胃腸炎の症状

ノロウィルスによる感染性胃腸炎は食中毒と同じように、年間を通じて怒るものですが、特に冬場、流行しています。
手指、食品などを介しノロウィルスが経口感染する事で、腸管などに炎症を起こし、激しい嘔吐、下痢、腹痛、また微熱などを伴う事もあります。

若く健康な方はノロウィルスに感染しても軽い症状で回復する事が多いのですが、問題は高齢者や幼児等、抵抗力が弱い方が感染すると重症化するという点です。
下痢や嘔吐によって脱水症状が進み、また吐しゃ物がのどに詰まり死亡するという事もあります。
けっして甘く見る事の出来ず、またワクチンなどがないため、治療は現在対症療法しかありません。
そのため、かからないこと、これが何よりの対策となるのです。

ノロウィルスとはどのようなウィルスなのか

1968年、アメリカオハイオ州ノーウォークという町の小学校で初めてノロウィルスが検出されたことで、当時、ノーウォークウィルスと呼ばれていました。
後に研究が進みウィルスの中もかなり小さい球形のウィルスであることから小型球形ウィルスの一種とされ、非細菌性急性胃腸炎の患者さんからこのウィルスとよく似たウィルスが続々と発見され、さらに研究が進み非細菌性急性胃腸炎を引き起こす小型球形ウィルスについて、ノーウォークウィルスと札幌で発見されたサッポロウィルスが主となっているという事がわかりました。

その後、国際ウィルス分類委員会という所が、ノロウィルス属、サポウィルス属に分類しました。
特徴的な所としては、このウィルスは内部にプラス1本鎖PNA遺伝子を持っており、多くの遺伝子の型を持ち、動物実験や培養細胞では増殖させることが出来ないという事もわかり、結果、ウィルスを分離し特定する事も困難で感染経路の特定が難しく、ワクチンを作る事も難しいという事がわかったのです。

感染しないために必要な事

食事の前、トイレの後などは必ずきれいに手を洗う事、下痢、嘔吐などの症状がある方は食品を扱うようなことをしないことが挙げられます。
また、患者さんに接する方は便、嘔吐物を処理する際にはマスクなど身を守り適切に処理する事、お子さんや高齢の方が口にする食べ物は、十分中心部まで加熱して食べること、長期器具などは丁寧に洗浄、殺菌などをこまめに行う事などを行い予防します。

感染についてはノロウィルスに感染した患者さんの便、吐しゃ物などが人の手を介し感染する二次感染や、共同生活施設や家庭で人同士が接触する事が多い場所で人から人へ飛沫感染などする直接感染というのが挙げられます。
さらにノロウィルスに汚染されている井戸水や簡易水道等を消毒不十分で摂取した場合など、食品を取り扱う人が感染し、その人を介して提供された食品による感染などがあります。

ノロウィルスによる胃腸炎が流行している時には、とにかくしっかりと食事の前、トイレの後などに手を洗う事、さらにマスクなどを常に着用し、飛沫感染から身を守る事等が求められます。