老人性うつの症状って?

高齢化社会の大きな問題、老人性うつ

超高齢化社会といわれる日本は、介護、福祉、医療等高齢者に係わる様々な問題を抱えていますが、特に認知症については大きな問題といわれています。
高齢になって誰もがこの状態になるという事はありませんが、最近は認知症になる方も多くなり、ご家族だけでサポートする事が出来ないご家庭も多いので、介護施設や福祉、医療施設などについても、この先しっかり考えていく必要がある問題です。

認知症は様々な症状があり、早期から治療を行う事で進行を緩やかにすることもできるようになっていますが、根治には至りません。
また認知症と同様に多くなっているのが、高齢者のうつ「老人性うつ」です。

現代の日本ではお子さんもうつ病になる事がありますし、大人のうつ病についてもやはり問題視されています。
複雑な社会の中で起る病気として認識されつつありますが、高齢者にもうつ病があり、これによって体の状態も悪くなり、さまざまな病気を発症する事もあるのです。

老人性うつになってしまう原因とはなにか?

老人性うつになる原因は人それぞれです。
何かのきっかけによってうつ病になる事もありますし、ご家族が気が付いたときにはうつになっていたという事もあります。
きっかけとして多い例を挙げてみると、例えば定年を迎えてやることが無くなり目的をもって生活できなくなった、家族同然のペットが亡くなった、お子さんが離婚となってしまった、夫婦関係が悪化した、配偶者をなくした、脳卒中などによって後遺症が残り自立した生活が出来なくなった・・・等様々です。

他の方から見れば「え?そんなことで?」という要因もありますが、ご本人にとっては非常につらい状況であり、ちょっとしたショックでも心をきりかえる事が出来ず、うつ病となってしまうという事もあるのです。

認知症と似ているけれど実は違う症状

老人うつと呼ばれる高齢者のうつは、頭痛、肩こり、吐き気、耳鳴り、不眠等、身体に症状が出てくることが多いという特徴があります。
頭痛があるから脳外科、吐き気があるから内科などと色々な科へ行き、検査もしたが異常がない、といわれて発見が遅くなったという事もあります。

いつも不安で焦燥感がありぼーっとしてみたりうろうろと動き回ったりと、一見すると認知症?と思うような症状があるので、認知症と間違う事もあります。
しかし認知症と老人うつは症状に違いがあるので、その違いを知っておけば早期から治療を始めることもできるでしょう。

病気の進行についてはうつの場合、普段積極的に活動されていた方が極端に活動しなくなるなどいきなり変わりますが、認知症の場合症状の進行は緩やかです。
うつの初期症状は頭痛や吐き気、胃もたれなど抑うつ症状や心気症状が主ですが、認知症は記憶障害や気分のむら、さらに性格の変化などが初期症状です。

老人性うつの場合、朝調子が悪く夕方よくなる、認知症はこうした一日の変動がありませんし、性格についても認知症のようにいきなり攻撃的になったという事もうつでは起りません。