高齢者の喘息って?

病院

喘息を甘く見てはいけない

小児喘息のお子さんが発作を起こすと、ぜいぜいと呼吸も苦しく、咳をはじめると止まらない状態で、重症になると呼吸が出来なくなり死亡する事もあるとても怖い病気です。
お子さんに限らず喘息は重症にならないように治療を行いしっかりとコントロールすることが求められますが、最近は高齢者の喘息が非常に多くなっており、問題視されています。

非常に怖い病気なのに薬への理解や治療についての認識不足、また病気を深く知らないことから重症化したり、しっかりとコントロールできなくなってしまう高齢者も非常に多いのです。

呼吸器の疾患である喘息は非常に怖い病気なのだという事を認識し、お薬などをうまく使ってコントロールする事をご本人、またご家族もしっかりと考える必要があります。

喘息は呼吸器の慢性疾患です

ぜいぜい、ひゅーひゅーと苦しそうな呼吸音がして、そばにいるものも不安になってしまうほど、喘息の発作というのは非常に怖い事です。
胸が苦しい、さらに咳が止まらない、呼吸がうまくできないなど、重症化すれば死といういこともある呼吸器の慢性疾患が喘息です。

発作は様々な事が要因となって起りますが、例えば温かい室内から冷えた場所に移動する時など、温度の差が刺激となって発作が起こる事もありますし、煙草の煙などが刺激となって怒る事もあります。
この何らかの刺激によって空気が通っていく気道が腫れた状態になり、呼吸しにくくなってしまいます。

以前は発作を止めるという事が治療の主軸で、お薬などを携帯し発作が起こりそうなときに吸入等行い発作を止めていました。
しかし現代では、発作を起こさないための治療が主軸となり、多くの方がこの治療を行っています。

喘息を持っている方の気道は、発作時ではなくても炎症した状態となっています。
そのため、発作が起きてからお薬を使って抑えるという事ではなく、発作が起きていない時に予防薬を利用し、炎症を抑えることで発作を起こさないようにしています。

高齢者特有の喘息は怖い・・

ちょっと風邪を引いた後、ずいぶんとしつこく咳が出ると思い医療機関を受診したら、喘息を発症していたという事もあります。
高齢者の場合、喘息の大きな特徴である「ぜいぜい・・ヒューヒュー」という音がしないという事もあるので厄介です。
明け方に咳がたくさん出て、胸が苦しくて目が覚めることがあるなどの症状は喘息の疑いもあるので、専門医でしっかり検査を受けてみましょう。

原因は様々ですが、高齢者の場合、自律神経失調状態、精神的に刺激を受けたという事でも発症するといわれていますし、ウイルス感染から喘息が誘発されるという事もあります。
ハウスダストなどのアレルギーが要因となっていることもあるので、詳しく検査を行う事が求められるのです。