老後の費用についてシュミレーションしておこう

都会のビル

田舎と都会で大きく違う

老後の費用についてシュミレーションしていますが、田舎と都会で老後の費用にどのような違いがあるのかもシュミレーションしています。

まず、田舎の場合は10万円前後で毎月の生活が行えますので、実は老後の心配をされている人が少ないという話も多くあります。
都会では約17万円前後かかる老後の費用が、どうして田舎であればこんなにも少なくて済むのか?と思う人も多いのですが、大半の田舎暮らしの方は老後の面倒を見てくれる家族がいるため、あまり老後に不安を感じていないそうです。
都会の場合、承継者不在(息子、娘がいない)という事例が目立ちますので、老後の面倒を見てくれる人がいません。
そのため、近年では老人用のマンションで生活を営むかどうか迷っている人も増えています。

次に、どうして都会では約17万円前後の支出が発生するのか?というと、年々で物価が高まっている状況で、且つ光熱費も無駄にかかってしまうことが多いからです。

田舎の場合、老後の生活の一部は農作業に切り替えている人が多いです。
衣食住の内、食に関しては自分の用意した生活環境でどうにかなるという人が多いため、食費だけで1万円以上の差が発生します。

さらに光熱費も田舎のほうがまったくかかりません。
というのも、田舎で生活されていると夜遅くまで起きることが少ないため、夜間電力の消費が著しく少なくて済むからです。

また田舎で生活されている方は、既に家を持っている場合が多いことも格差を生んでいます。家を持っていなくても地価が安いため、家賃はあまり高くなりませんし、購入も容易です。
しかし都心部は土地も建物も高いため、家賃や住宅ローンが高額になりがちです。

逆に持ち家の場合は高い価値が付きますので、不動産運用を行い老後の資金に充てることができます。
特に東急東横線沿いのマンションなど、高級住宅地のアクセスのいい土地は価値も高くなりますので、都会は不動産を持っているかどうかで老後の安定が大きく変わる面があります。

このように、老後の費用についてシュミレーションするといっても、都会を中心にシュミレーションすれば良いというものでもありません。
もし、老後の費用についてシュミレーションしたい方は、ライフプランナーの方に生活していく環境によって、どれほどの支出の差が発生するのか聞いておくと良いでしょう。

退職金は企業の規模と無縁?

老後の費用についてシュミレーションの中で良く登場するものに、老後の生活を支えてくれる退職金が出てくるのですが、退職金は固執しても良いことがあまりないので注意してください。

というのも、退職金に大きな差があったのは昔の話だからです。
1000人以上の社員が働いている大手企業、大手の工場でも退職金は大卒で約2500万円、高卒では約2200万円という状況です。
つまり、昔のように1000万円近い違いが大卒、高卒である・・・と思っていても、そのような結果にはならないことが多いのです。
それと、退職金と会社の規模にも大きな違いが無くなりつつあります。
100人未満の企業であっても1500万円ほどの退職金を用意されていることが多く、昔のように企業によってマチマチという状況ではありません。
退職金の増減を意識して、老後の費用についてシュミレーションをしても正確な対応は望みづらいのです。