高齢者の糖尿病って?

糖尿病は今大きな問題となっています

糖尿病は生活習慣が元になる事が多い2型糖尿病とインシュリンそのものが分泌されなくなってしまう1型糖尿病があります。
現代の日本ではこの糖尿病が生活習慣病の一つとして、若い世代にも非常に多くなっており、予備軍、境界型などを含めればかなりの数の方が糖尿病の危険性を持っているといわれています。

糖尿病は高齢になるほど増加傾向にありますが、特に現代では60歳を超えると5人から6人に1人が糖尿病であるといわれるほどです。
糖尿病の怖いところは、糖尿病そのものではなく合併症といわれますが、心筋梗塞や脳卒中、また腎臓病などのリスクがかなり高くなりますので、まずは糖尿病にならないことが大切です。

高齢で糖尿になっても軽度の状態でうまく維持しているという方もいますし、糖尿にならないために生活改善を行い、予備軍から健康な状態になったという方もいます。
高齢者の糖尿病の特徴をよく理解し、予防、また早期治療について考えましょう。

高齢者の糖尿病はどんな特徴があるのか

糖尿病と診断されてからどのくらい経過しているのか、また治療や生活などを改善する人、しない人、さらに症状の度合いやその人の体力などによって、同じ治療を行っても進行する人もいますし合併症を引き起こす人もいます。

加齢とともに膵臓のランゲルハンス島と呼ばれるところから分泌されるインスリンと、インスリンの感受性が低くなっていくため、どうしても血糖値が上がり気味になります。
合併症によって糖尿性網膜症や腎症、神経障害などが起るリスクも高齢の方が高くなりますし、高齢によって血管年齢も進むため、若い人よりも動脈硬化などになりやすく、たくさんの病気を抱えることになる方が多いという事も特徴の一つです。

臓器も年齢とともに弱くなっていくため、腎臓の働きが弱くなっている方だと、糖尿病によってより一層腎臓の働きが悪くなります。
また高齢者の方は糖尿病患者さんが行う運動療法などについても、関節の痛みなどからなかなか行う事が出来ないということもあり、耐力も筋力も衰えやすく、それがより糖尿病を悪化させることもあります。

糖尿病は自覚症状が起きた時にはかなり進行している状態ですが、高齢の場合、この自覚症状について、年齢のせい?と見過ごすことも多く、また治療に対する意識も低いという事で、悪化していくことが多いのです。

年齢のせい?と思いがちな糖尿病の症状

糖尿病になるとのどが異常に乾きますし、夜トイレに行く回数が多くなりますが、トイレに行く回数が多くなるという点は、高齢になると誰もが実感されることなので見逃されてしまいます。
食事の後、また空腹感があるというのも糖尿病の症状です。
通常食事をして摂取した栄養素はブドウ糖として体内でエネルギー利用のために蓄積されますが、糖尿病になるとブドウ糖が吸収されにくくなり、尿に尿糖として体外に排出されてしまうため、カロリーが足りなくなりいつでも食事をしても空腹が満たされないという症状も起ります。

この他にもインスリンの不足によって筋肉にエネルギー源となるブドウ糖を取り込みにくくなってくるため、眠気、だるさが出てきます。
こうした症状も、「年のせいかな、最近疲れやすくて」と年齢のせいにしがちです。

初期段階から専門医の指導を受けてしっかり治療を受けること、またご家族が協力して食事の改善、運動のサポートなどを行い合併症のリスクを少しでも減らす努力が必要です。